備えて守る

さっきまで平穏だった日常が突然一変する。

日本のどこに暮らしていても、いつどのような災害が起こるかわかりません。

大きな地震が起こったら私たちも動物たちもパニックになります。

まして住んでいるところが被害を受けた時は、ショックで何も手につかなくなるかもしれません。

人間にとっての「想定外」はあっても、動物たちにとっての「想定外」をつくらないように

あらゆる事態を想定し、前もって準備をしておく必要があります。 

それは全て私たちに「動物たちの命を守る責任」があるからです。

そのための備えを今一度ご一緒に見直してみましょう。

非常時には何が必要で、どんなものを準備しておくべき?

非常時には何がどれくらいの量必要なのか?

動物の種類、大きさ、年齢、季節によって必要なものは違うはずですよね。

ノートに全部書き出してみると色々と出てくるものです。

「必要不可欠な物」「やっておくべき事柄」等々、まず優先順位を決めていくといいと思います。

下記は基本的に常備したいものです。

その他にも、それぞれ必要なものを考えて備えましょう。

何はなくとも常食及び水の備蓄は必須!

●日持ち可能なフード類(ドライフード・缶詰・レトルト・フリーズドライ)を備蓄。

普段完全手作りの場合は、これらのいずれかを食べられるようにしておく必要があります。

通常は1週間分ぐらいが目安と言われることが多いのですが、常食は最低1ヶ月分の備蓄をしましょう!

災害時は愛猫も愛犬も精神的にとても不安定になります。特に食べ慣れないものは、警戒して食べない傾向が強くなりますので、常食のアイテムは必要です。

また、食の社会化は重要ですから、普段よりいろいろな食感に慣れさせ、初めてのものに抵抗が無いようにしておきましょう。それは成猫・成犬になってからも可能です。好きなものに少量ずつ新しいものを加えて慣れさせてください。決してあきらめないでくださいね!

●お水も私たち同様に、飲む以外にも体や脚を洗い流すなど、さまざまな用途に使用します。また特に暑い時期は体を冷やすために、人間が必要とする量の何倍もの水が必要です。したがって、水の備蓄も多めにお願いします。

身に着けるものと雑貨類も必須。

●季節により防寒・防暑に必要なもの

毛布、冷感シート、サマーシャツなどのほか、大判タオルもあるといろいろ使えて便利です。

●首輪(名前・連絡先入り)、リードの予備

●多めの排泄用シート、ウンチ袋(臭いの漏れないBOS等がお勧めです)

●救急セット(アニマルズアパスキャリーのハーブチンキを入れておくと心強いです。)

※マシュマロウプラス(下痢の時)、オリーブリーフ(けがをした時に)、バレリアンプラス(心のサポート)

●常備薬

●バッグ、ハードケージ、ソフトケージなど

※能登半島地震ではハードケージに入っていた動物たちが助かったという報告もあります。

細かいものは車など、家以外にも持ち出せる場所に置いておくことをお勧めします。

愛猫・愛犬の居る部屋は安全ですか・・?

物が落ちてこないところに居ますか・・?

災害時は人間同様に動物たちもかなりパニックになります。どこに居ても直ぐにカラーやリードを出せるように、いろいろな場所にしのばせておきましょう。

被災時は家の中や外に限らず、危険な中を歩かせることになるため、シューズ等の用意も必要ですね。

また、動物たちの留守番時のことを考えて、友人やご近所の信頼できる方に家のスペアキーを渡し、緊急時のレスキューをお願いしておくことも重要です。

実際に非常事態に直面すると、誰しも自分のことで精一杯になるものです。

しかし、自分たちが備えることで、他の猫たち・犬たちも助けられる可能性があるのです。

困った時はお互い様、助け合うのは当たり前、数多くの動物たちを助けられるようにと飼い主さんそれぞれが思っていたら、それはとても大きな力となります。

「いつでもできる」では遅いのです。

いつ来るかわからないから「今でしょ!」

万全に備えて、何があっても必ず愛猫・愛犬を守ってください。


関連記事

  1. 秋になったら心がけたい事

  2. 口腔ケアは何を使うかも重要です

  3. おすすめの本

  4. 良いうんちってどんなうんち??

  5. 芝を走る白い犬

    病気について

  6. 健康で長生きのためにできること①